木造建築物の代表的な工法とは
2026/09/08
1.伝統木造建築工法
釘などの金属製の接合材を用いず、木と木を直接組む技術で組立て、基礎は直接に礎石といわれる玉石で、この上に柱をただ乗せるだけの構造になっています。木と木は継手や仕口と呼ばれる刻みなどで組み合わされて固定されています。又、筋交いなどもありません。これらは京都や奈良などの寺社仏閣に見られますが、長期間にわたり地震等の自然災害にも持ちこたえております。基礎が石の上に載っているだけなので地震の際は石の上の柱が跳ねたりして地盤の挙動が減衰される事が功を奏していると言えるのでしょう。又、木と木が直接組まれて一体化している事で、これも地震の力に粘り強さを持たせていると思われます。結果的に長期間持ちこたえている建築物が存在してはいるものの、現在の建築基準法では構造安定性の判定に困難な面があり、この工法で家を建てるのは現実的ではありません。
2.木造在来軸組工法
伝統木造建築工法の様な太い柱や梁を用いない代わりに筋交いや火打梁を用いて補強を行い、基礎と土台の繋ぎや柱と梁の繋ぎは継手や仕口に加えて金物部材による補強も併用して緊結しております。伝統木造建築工法が地震時等の揺れを逃がすあるいは吸収する柔構造であるのに対し、木造在来軸組工法は揺れを受け止める剛構造になっております。この工法は開口部を広く取れるといったメリットもあります。
3.木造大断面軸組工法
木造在来軸組工法よりも断面の大きい柱や梁を用いる事で木造大型建造物を可能にした工法です。断面の大きな柱や梁は無垢の材料ではなく積層接着された集成材を用いております。接合部は木造在来軸組工法の継手や仕口による接合ではなく専用の金物を用いて緊結しております。比較的大きな解放空間を作る事が可能な工法でもあります。
4.ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)
主要な枠材が2インチ×4インチの断面サイズの規格材を用いている事が工法の名前の由来ですが、欧米で一般的に行われてきました。この枠材に構造用合板を取り付けた面材により壁や床を構成しており、屋根も含めて全体が一体化したモノコック構造となっておりますから、地震等にも強いと言えます。構成部材が面材となっておりますので軸組工法に比べると開口部の確保には制約があり、プランやデザインの自由度は少ないと言えます。
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